MORISHITA PRESS

『日日是好日』

樹木希林さんの遺作になった映画『日日是好日』を観て来ました。
いかにもありそうな日常の中の非日常。そんな茶道を通してヒロインの歳月を描いています。
二十四節気ごとの美しい映像、静寂の中の雨音や風音。心地よかった。
樹木希林さんの息づかい、ギリギリの体調の中でのお芝居お見事でした。

『日日是好日』とは〜
禅の言葉で、中国唐時代の雲門文偃禅師の言葉。
「毎日が好い(良い)日だな」と言う意味だそうです。
『碧巌録』=禅宗で禅問答を記しているものの中に登場してきます。
雲門禅師が弟子達に向かって問いかけます。
「十五日以前は、汝に問わず。十五日以後、一句を言いもち来たれ。」自ら変わって曰く。「日日是好日」
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「これまでのことは尋ねないが、今後十五日以後どうすべきか答えなさい。」と弟子達に尋ねたが誰も答えを言ってこないので禅師自らこう言いました。「日日是好日」と。

その日その日がどんな一日であれその瞬間しか訪れない日である。だから全力で悔いなく生きていけば、どんな日でも好日なんだよ。と言うことを五文字の「日日是好日」と言う短い言葉に凝縮しているのですね。

そういえばレミオロメンの歌で「日日是好日」ありましたね。
♪明かりを消したって何度も日は昇る 愛する人々の瞳を照らしてる 夢が終わったってまた歩いて行くだろう 雨でも晴れでも 日々 日日是好日〜🎵
せつないけど、夢に向かって突き進むんだと言う前向きな歌詞です。

今日も「好い日」になりました。