母乳育児

母乳育児のすすめ

愛された経験は自然に、自分を大切にする気持ちと人を愛する心を生み出します。

自然にママと赤ちゃんとのスキンシップが多くとれ、絆が深まるのが何より好ましいところです。ママには我が子がかわいくてたまらなくなり、いとおしむ気持ちがあふれるようになり、育児がたのしくなります。赤ちゃんにはママがいつまでも自分を愛してくれるという安心感が生まれ、心の土台(ふるさと)ができあがります。また愛された経験は自然に、自分を大切にする気持ちと人を愛する心を生み出します。

母乳育児の実際

母乳育児を成功させるポイントは山内3.5ヶ条で言い表せます。すなわち

  • 1. お産後30分前後での早期授乳
  • 2. 母子同室(赤ちゃんといっしょに生活すること)
  • 3. 頻回授乳(最初の24時間で8回以上の授乳)
  • 0.5. 妊娠中からの 乳管開通操作です。

その他にWHO(世界保健機構)では、“母乳育児を成功させるための10ヶ条”の中で、同じ育児奮闘ママ同志でお友達を作る事などを提唱しています。入院中に誠意をこめて支援しますので、大丈夫です。

ミルクについて

母子の心のやりとりは母乳という栄養を与えながらのスキンシップによって行われます。母乳という栄養をそれに近いミルクで代用すれば栄養面ではほぼ問題ありません(病気に対する抵抗力を付ける事は母乳の方が優ってます)が、授乳行為という自然のスキンシップが薄れるかもしれません。いざという時はミルクという優れた代用品があるからこそ安心して母乳育児が楽しめるのです。

乳管開通操作について

母乳育児 Q &A

A. お産以外の労働後の女性のイメージで考えるとそう思われるでしょう。実際はお産後6時間位まではアドレナリンというお産前後の体の大変さに耐えるためのホルモンが多く体をめぐっているため心身とも興奮状態が続き(たとえ赤ちゃんがそばにいなくとも)眠れません。それは赤ちゃんとの大事なふれあいのためなのかもしれません。そして、赤ちゃんが泣いたら授乳し、赤ちゃんが眠っているときはママも1時間でも2時間でも体を休めます。産後は次第にコマ切れでも深い睡眠がとれる体になり、母乳育児と並行して疲れもとれていきます。
(当院では退院後に匿名アンケートをとったところ92%のママが出産直後からの母子同室に賛成でした。)

A. 赤ちゃんはママの母乳分泌がよくなるまでの3~4日間はお弁当と水筒をもって生まれてくるのでほとんどの方は大丈夫です。この最初の3日間の授乳による乳頭刺激が最もその後の母乳分泌に大切です。乳汁が出るようになってから授乳するのではなく、乳汁が出るのを促進するために早期から授乳するのです。しかし、生後早期から栄養を必要とする児や、乳汁分泌が充分でないママには糖水やミルクを必要とする場合もあります。

A. 生まれた直後から赤ちゃんの要求に合わせた授乳をする事により赤ちゃんがお腹が減るリズムと乳汁分泌のリズムが次第にぴったりと合ってきます。すると疲れもとれ、とても楽な育児となり、退院の頃には母乳育児に自信をもって元気に帰られます。なかには疲れがとれにくい方もいらっしゃいますが、退院後は母子同室にも戸惑う事がなく、母乳児を マスターしているので次第に疲れもとれ、楽しい育児になり、その時に母子同室でよかったと理解されます。また産後2 ~3ヶ月経つとママがどんどんスリムになり軽い栄養不足で疲れる事もあります。ちょっとしたアドバイスや漢方薬などで良くなる事も多いのでそんな時は受診していただきたいと思います。